海外に住む人なら理解してもらえるだろう、手に入る日本語の本はとにかく何でも読んでみる、という経験。自分の好みとは関係なく読み散らした本について書き散らす備忘録的ブログ。パリ在住なのでフランス語の本も多数。
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歌野晶午「白い家の殺人」
 鮎川哲也の二冊と共に貸してもらった小説。

「いかにも!」って感じのタイトルの推理小説。何年に書かれたんだろう?と調べたら1989年だった。80年代後半の推理小説の流行がわからないんだけど、この小説なんかは少し時代錯誤な感じは既にしなかったのかな。とにかく2012年に読んだ私にはもう笑っちゃうくらいの時代錯誤の推理小説というか、まるで昼ドラを見てるような現実的でない華麗なる家族構成とか人物描写と、既に見た事読んだ事があるようなありがちな内容によるデジャブ感に少し辟易しながらも、それが逆にドラマで人気俳優が演じてるのを妄想して読んだので心で笑いながら楽しく読んだ。

館内で人がどんどん死んでいってるのに皆がその建物にとどまって何日も過ごすのとか、結構みんな平気そうなところとか、探偵役の主人公を呼ぶ友人役の大学生の言動がこんな非常時なのにあまりにもちゃらんぽらんで、読んでるこちらが恥ずかしくなったりと、元来の推理小説とは異なる別の面白みがある。

そして最後の謎解きはうーん、納得!とはならず、「それやったらなんでもアリやったやん!」と読者の推理どころではない無理矢理感溢れる結末で、脱力。

| 16:06 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |
鮎川哲也「死びとの座」
 「死者に笞打て」と共に貸してもらった鮎川哲也二冊目。

ここでちょっと偉そうなことを言わせてもらいますが、ワタクシ、最初のほうでもう既に謎は解けていました。犯人もわかっていました。詳細まではわからなかったけど、ああ、きっとこれはこういう方向性の話だろうなってわかってました。だからワクワクとかハラハラというよりは、着々と読んだ、というのが正しい感想。
それでもやっぱり最後の謎解きで「そういうどんでん返しか〜!」という従来の推理小説的驚きではなく、「どんだけじゃまくさいことすんねん!」というどちらかというとつっこみに近い驚きがあった。

小説というのは基本的に、最初から最後まである登場人物の視点から書かれたものか、登場人物ではないナレーター的書き方か、読者の視点となる登場人物の移り変わりがはっきりわかる書き方か、大きく分けて三つだと私は勝手に思っているんだけど、この本は読者の視点の置き方というかナレーションの置き方がばらばらしていて、それが不快ではないんだけれど、私はあまり慣れなくて戸惑う部分があった。

小説の副題には「鬼貫警部事件簿」となっているけど、鬼貫さんが活躍する場面はあんまりなくて、鬼貫さんがオラオラ出てくるまでに捜査をがんばる刑事さんたちは名前もつけてもらってなくて「若い刑事」とか「中年の刑事」とかいう書かれ方で、「なんやめっちゃかわいそうや、この扱い」とずっと思って読んだ。
| 15:13 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |
鮎川哲也「死者を笞打て」
 友人に「かなちゃん、ミステリーとか読む?」と聞かれて「なんでも読む!」と答え、貸してもらったのがこちらの本。鮎川哲也の小説を読むのはこれが初めて。その友人にはこの本と合わせて3冊貸してもらったんだけど、待ち時間がやたら長い用事の多い時期だったので非常に助かった。

作家自身が主人公となって、彼を取り巻く推理小説界の人物や編集者なんかも偽名(多分)で登場するし、推理小説に詳しい人なら話の筋だけではなく、推理小説界の舞台裏というでもいうような部分も垣間みることができて、とても楽しめるんじゃないか、と思う。私はそう思うだけで、推理小説界に詳しくもないし1965年出版の小説ということで、私は生まれてもいなかったのでちんぷんかんぷんな部分もあったけれど、それぞれ人物描写は風刺的でとてもしっかりされているので、十分楽しめた。

そして最後の最後、犯人がわかるあたりは「いかにも60年代やな〜」という「ショッキング度」で時代を感じれます。

| 14:42 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |
宮部みゆき 「日暮らし」
 何度も言うけど、やっぱり宮部みゆきの時代ものはおもしろいよね〜。
「ぼんくら」の続編。私は先にこの「日暮らし」を読んでから「ぼんくら」を読んでしまったけど。そのまた続編の「おまえさん」読みたい。
| 14:09 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |
宮部みゆき 「ぼんくら」
 私、好きなんですよね〜、宮部みゆきの時代もの。文句無しにおもしろい!

| 14:04 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |