海外に住む人なら理解してもらえるだろう、手に入る日本語の本はとにかく何でも読んでみる、という経験。自分の好みとは関係なく読み散らした本について書き散らす備忘録的ブログ。パリ在住なのでフランス語の本も多数。
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垣根 涼介 「ワイルド ソウル」
 数ヶ月前に友人に薦められて貸してもらって読んだ。テンポというかリズムというかスピード感というか、が素晴らしくて、話の内容自体に現実味がないけれど、はまってしまって一気にどどどーーっと読んでしまう類いの小説。面白かった。
内容に現実味がないとか言うと怒られるな。戦後の日本政府のブラジル移民政策で、ブラジルの農耕不可能なアマゾンに送られた人々とその2世3世の努力と苦しみと闘いと復讐の物語でございます!!

実際、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会と三つも受賞したらしい。

そんな面白いこの小説だけど、ひとつどうしてもどうしても許せないのは、名前を忘れてしまったけど職業がジャーナリストかなんかで、話の核を成す男性三人のうちの一人に、身も心もメロメロになってしまってるくせにえらく勝ち気ぶる大変うっとうしい女性の存在。なぜかこの女性は、実は夢中になってしまってる男性に対して、「私のあそこの毛を剃った男」というわけのわからん理由設定を無理矢理して、なぜかいつまでもそのことを起点に根に持っているという、現実の女性にはあり得ない、男性作家だからこそ生み出すことのできる男のファンタジーの塊のようなキャラクターとなっていて、読んでいる最中も「あーうっとうしい。あーうっとうしい。」と女性読者なら常に思ってしまうであろう部分が残念。これがなかったらもっと小説に入り込めたのかもしれないと思うと本当にうっとうしい。でもいま思い返してみると、他の登場人物の性格や外見の設定も、なんだかわっかりやすい感じでまとまってたな、と思った。

そんなことを言っても、読み物として抜群におもしろいです。

| 12:11 | 日本 | comments(0) | trackbacks(0) |
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