海外に住む人なら理解してもらえるだろう、手に入る日本語の本はとにかく何でも読んでみる、という経験。自分の好みとは関係なく読み散らした本について書き散らす備忘録的ブログ。パリ在住なのでフランス語の本も多数。
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東野圭吾 「宿命」
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 650
(1993-07)

 この東野圭吾という作家は本当に売れっ子なんだろうなあとフランスにいてても思う。
たしか何年か前にこの人の「白夜行」(内容はもう全く覚えてない)という本を読んだのが初めてで、記憶に残っている範囲では2冊目が「手紙」、そしてこの「宿命」が私にとっての東野圭吾三冊目。
これらの本はすべてフランス在住の日本人からそのときどきに借りたりもらったりした。すべて別々の人から同じ作家の本を借りるって、多分この東野圭吾くらいしかいないと思う(村上春樹もそうかも)。当たり前の話だけれども、人によって持っている本の趣味って偏っているもので、ある作家の本は同じ人の手から渡ってくるのが普通なんだけれど、彼だけは違う。
面白いっていうのがもちろんあるだろうけど、何よりもそれは万人受けする面白さなんだろう。
実際彼の作品は多く映画とかドラマになっているらしい。それらの映画やドラマを一切見たことがないけれど、すごくその映像化が納得できる。だって映像化されているのを見たことがない私でも、頭の中に描く登場人物が、私の知っている日本人俳優になってたりするから。
別の言い方で言えば、これほど個人の想像力を狭められる小説って他にない。

これはいわゆる推理小説で、事件が起こって推理がされて最後にすべては明白にテーブルの上に並べられる、という典型的なもの。そこになんだかいろんな人間模様が入ってきて、それはあまりにもドラマチックなので、本当に少し安物の2時間ドラマを見ているかのような気になる。

推理小説やミステリという類いの本はいかにさらさら読めるのか、いかに次の展開が知りたくてしょうがなくなるのか、というのが一般読者にとっては最も重要視される点だと思うし、それが「面白かった」「面白くなかった」の評価にもつながっていく大きなポイントでもあると思うので、この本は面白かった。と言いたい。

でも星4つではないのは、読めば読むほど「それはないやろー!人生って、そんなすべてのパズルがはまるもんちゃうやろー!」とあまりにも一から十まで物事が明確になっていくのが、逆に面白くないと思ったから、と個人的な基準によるもの。
ま、これは小説なので、別にいいんですけどね。


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| 13:45 | 日本 | comments(1) | trackbacks(2) |
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| 藍色 | 2010/01/19 02:55 |









 
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