海外に住む人なら理解してもらえるだろう、手に入る日本語の本はとにかく何でも読んでみる、という経験。自分の好みとは関係なく読み散らした本について書き散らす備忘録的ブログ。パリ在住なのでフランス語の本も多数。
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Paul Auster/ ポール オースター 「Travels in the Scriptorium」
評価:
Paul Auster
Picador USA
¥ 583
(2007-12-26)

 いやー、おもしろかった!なんなんだろうか、このポール オースターのゆるく読めて、はらはらどきどきではないのに、先が知りたくて楽しめて、読後のすごい充実感。

この夏に、短いけれど5日ほどだけオレロン島に行っていたので、そのときのビーチ本。そしてホテルでのジャグジー本。

内容としてはスリリングなことは特に何も起こらない。一人の老人というかおっさんが、病室というか独房というか、一つの部屋にいて、そこで一日過ごす話。

アマゾンでレビューを読むと、「オースターを全部読んだことのある人は楽しめる」的なことが書いてあって、「あちゃ!オースターの本は対して読んでないのに、もう読んじゃった!」と一瞬思ったけど、いいのです。私は充分楽しめた。だってこういうの、少し視点を変えたら現実にもありそう。そしてこういう感覚は日常にもある。なんだか自分は永遠に続く連続ループの中に閉じ込められているような感覚。そこから抜け出る努力をしてみるけれど、やはり被害者ぶってる感じ。そしてそこから抜け出ることなんて本当は簡単なのかもしれないけれど、絶望のふりをしながらぬるま湯につかってる感じ。そういうのって年を取れば取るほど感じるのかなと思う。もしかして私たちはみな、どこか、この部屋にいるミスター ブランクなんじゃないかと思う。

もっとオースターの本を読んで、最後にまたこの本を読んだら、何か別のことを思うのかな。
| 18:32 | アメリカ | comments(0) | trackbacks(0) |
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