海外に住む人なら理解してもらえるだろう、手に入る日本語の本はとにかく何でも読んでみる、という経験。自分の好みとは関係なく読み散らした本について書き散らす備忘録的ブログ。パリ在住なのでフランス語の本も多数。
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劇団ひとり 「陰日向に咲く」
評価:
劇団ひとり
幻冬舎
¥ 1,470
(2006-01)

 ここ最近の感想は、「私はこの人を知らない。」というところから始まりがちで、ちょっと嫌なんだけれども、この人のことは名前さえも「そんな人がいたっけか?」となるほど知らなかったので本当に知らない。本のカバーについている短い紹介文を読むと、名前のとおりピンの芸人さんで、一人十何役もするようなネタをするらしい。予測するに、人間観察に長けた芸をするお笑いの人なんだろう。テレビの世界からの人だからカバーのそこら中にこれでもか、というほど顔が出てるんだろう。この時点でとにかく自分の芸名の付け方はすごくうまい人だと思った。

最近の日本では芸人が本を出すのが流行っているようで、芸人が印税生活なんて、10年前に日本を出た私にはあまりピンとこない。芸人は営業してなんぼやと思っていたから。自分の下積み時代の苦労とかを面白おかしく書いた自伝だと勝手に決めつけていたので、読み進めて「あれ?普通の小説やん。」とまず驚いた。ああ、だからカバーの顔たちがなんやえらい真面目くさった表情なんか、と。私が偉そうに言うのもなんやけれど、そんじょそこらの小説家よりも文章力はあるかも?と思った。また、「これはなんとか化(映画化とかドラマ化とか)してほしくない文章や。」と思ったけれど、時既に遅し。オビに「2008年新春待望の映画化決定!」と書かれていて、それももう一年も前で悲しかった。なぜそう思ったかと言えば、今時の流行の小説にしてはセルフの数も少ないし、それぞれの短編の登場人物の心の動きが一人称で書かれていて日記のようで、こういうのは読んでなんぼやと思うから。

第一章のホームレスに憧れるサラリーマンの話は冒頭少し「え、そんなん、、、」って引いてしまうほど抵抗があったけれど、読み進めていくにつれ、これはすごい本かも、と思い出した。そして第二章のアイドルの追っかけの話では、「うわー、すごい!」と思い、シュールな、と一般に呼ばれる意味での超現実ではなく、どこまでも現実的な現実なんだけれども、そのへんはきっちりと「小説」という枠からはみ出ずにいる非現実であり、すごく好きだった。でもそれからは少し脱線ではないんだけれど、それまでの趣向から外れていったように思う。最後のほうなんかは、もう本当にどうしようもない感じになってしまったと思う。だから結局当たり障りのない星三つ。

とにかく彼の芸人としてのネタをネットで今から見ようと思う。



| 20:21 | 日本 | comments(2) | trackbacks(0) |
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私は彼の芸人としてのネタはあんまりみたことないな。
いまいちだったはず。
そんな彼がこんな小説を書いたもんだから、すげー!と思った。

芸人としての彼はどうでした‥?
| ET | 2009/05/13 10:52 |
ETちゃん、二つ三つしか見てないけど、ちょっと大声だしてるだけかな、という感じのネタやった。もうちょっと繊細な感じかと勝手に予想してたから。友近とかなんやったっけあのかわいい太ってる子、柳原可奈子やったっけ、ああいう感じやと思ってたん。だからいくつか見て、それ以上見るのをやめてしまったわ。
でもネタは頭良くないと作れないし、芸人が本の一冊や二冊書けるのは納得するわー。
| kana | 2009/05/13 20:06 |









 
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